ここ数年、私たち編集部が500を超える病院を取材していく中で、「地域クリニックとの円滑な医療連携」が今後の病院にとっての重大なテーマであると感じてきました。
超少子高齢化に拍車がかかる2025年を迎えるにあたり、病院がいかにして最適なタイミングで、急性期の患者や重症度の高い患者を地域から受け入れていくか、また、どのようにして退院後の患者を地域のドクターとともに支えていくかーー。
病院、そして日本の医療システムが抱えるこのような課題を解決するには、病院と地域クリニック双方の連携が不可欠であることに気づかされたのです。
そのために、私たちにできることは何かを考え抜いて誕生したのが、病院向けの医療連携システム「D-Search」。
「D-Search」は、私たちが独自に収集した各クリニックの情報をあらゆる切り口から検索し、患者にとって最適な連携先を見つけることができるのが特徴です。その「独自の情報」とは、ドクターの出身校や専門分野、施設の特徴、各検査機能の有無、そして何より、「ドクターズ・ファイル」が持つドクターの人柄や診療方針までを網羅しているのが特徴です。それらをもとに病院が的確に連携先の選定をすることで、患者引継ぎなどの効率化が図れるだけでなく、安心して紹介を受けられるという“患者の気持ち”に配慮することにもつながります。
また、各病院が独自に持つ連携先のクリニック情報も蓄積できるため、オリジナルのデータベースとしてもご活用いただけ、単なる検索システムでは終わらない仕組みとなっています。
「D-Search」は、 2016年にカットオーバーして以降に多くの病院に導入いただいており、その実績をもとに、日々、機能面の改善、情報量や質の充実を図り、進化し続けています。
来るべき2025年に備え、地域ドクターと病院の連携をさらに深め、医療システムの中でなくてはならない存在にしていきたい――。それが、私たちのめざす「D-Search」です。
病院からクリニックへ患者をスムーズに引き継ぎ、逆紹介を円滑にすることを目的に、病院のドクターがクリニックの情報を検索できる医療連携システム。