CEOメッセージ

“新・医療文化創造”を掲げ
ギミックは進化を続けます

「ドクターズ・ファイル」事業は2006年のスタート以来、数多くの開業医を独自取材し、クリニックの情報を求める人々へ提供し続けてきました。首都圏から始まり、2016年に名古屋支社、2017年に関西支社、2020年に福岡支社を立ち上げるとともに、2019年からは代理店制度を導入し、全国展開の勢いを一層加速させています。また、クリニック経営に不可欠な人材採用、ホームページ制作、予約システムに至るまで幅広い分野をカバーし、多くのユーザーを獲得してまいりました。そして今、私たちギミックは「新・医療文化創造」を掲げるプラットフォーマーへ進化を遂げようとしています。

わが国、日本の総人口は2005年から2050年までの間に3300万人ほど減少するといわれ、増加の一途を辿る高齢者も2042年には減少傾向へ転じるとされています。一方で、厚生労働省は「保健医療2035提言書」の中で「健康先進国」を掲げ、「キュア（治療）からケア（予防）」の時代へと舵を切りました。高齢者の大幅な減少と、予防を目的とした医療機関の受診が一般化する社会の変遷を見据えたとき、クリニックの重要性はさらに高まることが予想されます。そこで、私たちは4つの事業ポートフォリオを描きました。

第1の事業領域は「マッチング領域」。「ドクターズ・ファイル」をはじめ、総合病院向けの医療情報サイト「ホスピタルズ・ファイル」や地域密着型の医療情報マガジン「頼れるドクター」を加えた、患者とドクター・医療機関の最適なマッチング・サービスをさらに強化し、全国の一人でも多くの人に安心を伝えるメディアをめざしてまいります。

第2の事業領域は「院内業務DX領域」。医療機関、特にクリニック専用の情報共有アプリ「メディパシー」や予約/患者管理システム「レジタス」、オールインワンのキャッシュレス端末の導入サポートなどを展開することで、医療業界のDX化を促進し、アナログコミュニケーションからの脱却をサポートします。

第3の事業領域は「HR領域」。クリニック専用の人事評価・人材マネジメントシステム「ドクターズ・ファイル クリニコ」や、クリニック・病院の求人情報サイト「ドクターズ・ファイル ジョブズ」に加え、人材紹介事業「ドクターズ・ファイル エージェント」を展開し、医療業界の慢性的な人材不足や働き方改善へと導きます。

第4の事業領域は「コンサル領域」。クリニックの重要性が高まるにつれ、病院勤務医のクリニックへのシフトや、クリニックの二診・三診の活用は進展するでしょう。さらに、チャットツールを使った医師への相談やオンライン診療も進化するかもしれません。そうした中、クリニックの経営支援メディア「クリニック未来ラボ」の発信は、開業医、または開業をめざす医師の追い風となるはずです。

これらの取り組みを通じて、自身や家族の末永い健康を願う人が抱く「不安」を安心へ変えていきたい。そして、患者を守るクリニック・病院の医療従事者、製薬会社、調剤薬局を取り巻く「不便」や「不満」を取り除きたい。そんな志を胸に、私たちは果たすべき「Purpose（存在意義）」を一新しました。

健康を願う人と守る人の「不」を「希望」に
「新・医療文化創造」というDreamを糧に、これからも真摯に進化を続けてまいります。